病棟保育士という職業に興味を持っている方は多いですが、その仕事の内容ややり方など、情報を得ることが難しいものです。
本記事では、病棟保育士になるための方法や必要な資格、年収・給料、求人・就職方法などを解説します。
また、関連した資格「医療保育専門士」についても説明します。
本記事を読めば、病棟保育士の仕事について知識を得ることができます。ぜひ本記事をお読みください!
病棟保育士になるための方法とは
名前の通り病院で働く保育士のことをいいます。
病棟保育士になるどうしたらいいの?
必要な資格は「保育士資格」になります。
海外では認知度の高い病棟保育士ですが日本ではまだまだ需要が少ないのが実態で、看護師として医療の専門性を持つ人が兼任する、もしくは実務経験のある保育士を採用するなど新規での採用自体が少なくそれ相応の専門性が求められます。
そのため、就職に関しては実習として実務が学べる大学等で学ぶ、もしくは一度関連した職種につき専門性を高めてから就職といった方法が有効的と言えます。
病棟保育士の年収・給料は?
勤務する医療機関や地域ごとに多少の差はありますが一般的な保育士さんより高い給料(年収・収入)を頂くことができます。
病棟保育士の給料を調べてみると、正規雇用なら賞与を含めて約350万円〜500万円ぐらいと給与を頂いているようです。
一般的な保育士さんの平均年収と比較してみると多少ですが収入は多いということができます。
しかし、パートなど時給の場合には一般的な保育士あまり変わらないということもあります。
病棟保育士の働き方や休日は?
病棟保育士は、基本的には日中の保育のみになります。病院ということもあり一般的な保育士さんが行う運動会などの野外のイベントは少なく、準備に追われて休日も仕事をするということは少ないようです。
休日は、勤務している病院によって異なりますが、週に固定休みがあるというところもあったり、決められた時間帯に出勤するといったところが多いようです。ある程度勤務時間も休日も決められて働くことができる職場と言えるでしょう。
病棟保育士として持っているといい知識
現状としてやはり経験豊富な即戦力や様々な知識を持っている人が優先される傾向にあります。例えば病院で働く保育士なので、医療知識や病気や怪我などの対処、不安になっている子どものメンタルケアといった知識など医療の現場で必要な知識があるといいと言えます。
また、一般的な保育士と同じく折り紙やあやとり人形劇など子どもの笑顔を引き出せる保育士としての能力も必要になるでしょう。
そして実務においては担当している子どもの家族と話をする機会があります。その際は一般的な保育士とは違い医療の現場ですのでよりコミュニケーション能力が必要になると言えます。
病棟保育士の求人・就職ってどうするの?
ハローワークや求人サイトでの応募になります。
ただ、現状では募集自体が少なく求人サイトでの募集を探す以外にも自身で小児病棟のある総合病院などの医療機関に問い合わせるといった行動も必要になります。
また、求人については明確に病棟保育士の募集とは出ていないこともあり、多くは保育士の募集といった形になります。
関連した資格「医療保育専門士」
日本医療保育学会が実施している「医療保育専門士」があります。
コレ自体は必須な資格ではありませんし国家資格でもありませんが医療の現場での保育といった観点から見ればあって損はない資格になります。
取得には1年以上の実務経験が必要になりますので注意が必要です。
また同学会が発行している機関誌も将来的に勉強になるものも多いため年会費はかかりますが入会してみるといった選択肢も効果的です。
医療行為を受けている子どもの療養を支援する子ども療養支援士
医療行為を受けている子どもの療養を支援する資格。
子ども療養支援士は、子供とのコミュニケーションや遊びなどを通して、病院で療養している子どもたちの不安やストレスを取り除くための支援するというのが仕事になります。
特定非営利活動法人子ども療養支援協会が認定している資格で、養成コースの講義170時間、実習700時間以上を満たし、審査の上で認定される資格となります。
子ども療養支援士の受講資格
子どもに直接関わる職業に従事した経験が3年以上ある者
医療機関で子どもに直接関わる職業に従事した経験がある者
保育士として3年以上勤務経験があれば受講資格は問題ないようです。
まとめ
病棟保育士を採用する病院は、病院に勤めるということもあって経験のある人材を求めています。日本では認知度も低く採用自体も少ないのです。そのため病棟保育士になるにはかなり難しいということが言えます。それでも、病棟保育士を目指すのであればかなりの努力が必要なようです。病棟保育士の仕事は厳しく大変なこともありますが、心がけ次第でやりがいのある立派な仕事です。