気になるインテリアデザイナーの年収《収入》は?
インテリアデザイナーの収入、気になりますよね?2021年、厚生労働省のデータによれば、平均年収は約426万円。日本全体の平均(443万円)より少し低めですが、勤務先や経験、スキルによって大きく変わってきます。
大手企業や著名な設計事務所で働くデザイナーは、平均年収を上回り、600万円を超えることも珍しくありません。一方で、中小企業や個人のデザイナーは、平均年収よりも低いことが一般的です。
例えば、大手企業での勤務や長いキャリア、CADや3Dソフトのような専門スキルは、年収を引き上げる要因となります。そして、フリーランスとしての独立も、実績とスキルを活かして、さらなる収入アップのチャンスです!
高収入を目指すなら、以下の3つを意識してみてください。
- 大手企業を目指す。
- しっかりと経験を積む。
- 今求められるスキルを学ぶ。
さらに、基礎の知識を深め、現場の経験を大切にし、自分の実績を示すポートフォリオを作ることで、仕事のチャンスは格段に増えます。
インテリアデザイナーの年収、年齢別に見る収入とは
また、経験によっても収入に差が出ます。入社1~3年目のデザイナーは、年収が200万円~300万円程度となります。5年以上の経験があるデザイナーは、300万円~400万円程度が一般的で、10年以上のベテランデザイナーは、年収が400万円~600万円程度に達します。
スキルも大事な要素です。設計やデザインのスキルが高いデザイナーは、平均年収を超え、600万円以上を稼ぐこともあります。さらに、建築やインテリアに関する資格を持っているデザイナーは、資格手当が支給される場合もあり、年収アップに寄与します。
インテリアデザイナーの給与リアル!サラリーマンとの違いとは?
そんなインテリアデザイナーの気になるお給料ですが就職先によってかなりの差があります。就職先にはハウスメーカーやデザイン事務所に勤務するのが一般的ですが大卒では20~25万円、専門学校では18~23万円と一般のサラリーマンと同程度のお給料となっています。しかしインテリアデザイナーとして就職すると顧客の要望に応えるため休日出勤や残業が多くなってしまうため仕事量の割りにはお給料を少なく感じてしまうかもしれません。
また小さいハウスメーカーやデザイン事務所に就職した場合ボーナスが支給されないことも少なくないため年収も300~400万円台で推移しているインテリアデザイナーも多くいます。そのためインテリアデザイナーとして十分な収入を得たいのであればフリーランスとして独立を目指したほうがよいかもしれません。
インテリアデザイナーの独立《フリーランス》で年収1000万円を目指せる?
もちろんインテリアデザイナーの資格を取得してすぐに独立して運営を行っていくのは難しいためデザイン事務所などで一定の経験を積んでキャリアを形成していくのが独立への近道といえます。またインテリアデザイナーとしてどんなに優れたデザイン性や独創性をもっていたとしてもコンペティションなどで競合他社に勝ち抜いていけるプレゼンテーション能力や営業力がなければたとえ独立したとしてもなかなかフリーで仕事を行っていくには難しいのが実情です。
それでもこれらの能力のあるインテリアデザイナーには独立後もたった一件の依頼で数百万円もの契約が成立することもあるためお給料や年収も大きく跳ね上がることになります。そのためインテリアデザイナーとして安定した生活を得るためにはフリーランスとして独立を目指すことも考えておくとよいでしょう。
女性のインテリアデザイナー年収《給与》は?
女性のインテリアデザイナーの収入は、男性に比べて少し低めです。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、2021年のデータによれば、女性の平均年収は313.7万円で、これに対して男性は438.5万円という数字があります。つまり、性別による収入差は100万円以上になっています。
この収入格差の理由について、いくつか考えられます。
社会進出において、女性が管理職や役職に就く機会がまだ男性に比べて少ないことが影響しています。
これが、女性の平均収入を低く押し下げている一因です。
家庭の事情や育児、介護などの理由から、女性が正規の社員として働き続けることが難しい場合があります。そのため、非正規雇用で働く女性インテリアデザイナーも多く見られ、これが収入の差を広げる要因となっています。
女性が建築やインテリアの関連資格を取得する割合が男性に比べて低いことも、収入差の一因となっています。
やはり資格を取得することで、収入が上がるチャンスは多くなり、そのためには、資格取得の積極的な取り組みが重要です。
女性インテリアデザイナーが収入向上を目指すためには
- 育児や介護などの家庭環境に対応できる職場を選ぶ。
- 建築やインテリアに関する資格を積極的に取得する。
- スキル向上のために、セミナーや研修に参加する。
- 自身のデザイン事務所を立ち上げて独立する。
女性インテリアデザイナーの仕事は、人々の生活を豊かにする素晴らしい役割を果たすものです。収入向上への努力を続けつつ、このやりがいある仕事を楽しんでください。
知っておきたい!海外・日本の有名デザイナー
インテリアデザイナーを目指すのであれば絶対に知ってきたい歴史的に有名なデザイナーと、現在活躍されているフリーで1000万円以上は稼いでいる日本人デザイナーをご紹介します。
歴史的に有名なインテリアデザイナー
アルヴァ アールト
日本でも変わらぬ人気の北欧デザインなかでももっとも有名な人物のひとりがアルヴァ アールトです。建築家でもあり、建築好きなら一度は聞いたことのある大巨匠、ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエと同時代を生きた人でもあります。家具で有名なモノといえば、丸い天板に三本脚の「スツール60」。通称”アールトスツール”とも呼ばれるほど、彼のアイコンとして知られる作品です。また、北欧ならではの複雑な海岸線、フィヨルドの曲線を模したといわれる花瓶も”アールトベース”として知られる名作です。マグカップのようにどこか親しみのある大きさ、シンプルなガラス製ながらほかにはない個性のかたちが、今でもファンの心をつかんでいます。
イサム ノグチ
日本人でも海外で有名なデザイナーはたくさんいますが、群を抜いて歴史に名を刻んだ人物と言えば、イサム ノグチが真っ先に思いつきます。歴史に名を刻み、彫刻家、芸術家としても功績を残しました。1904年にアメリカで生まれた彼は、父親が日本人、母親がアメリカ人。どちらの文化も吸収し、独自のデザインを生み出しました。不思議な曲線の脚が支える「ガラス センターテーブル」や、「AKARI」という名のランタンどこか日本の提灯のように和紙を使った照明器具などが有名です。
人気のある日本人インテリアデザイナー
片山正通
世界中で活躍しつつ、いま日本で有名なデザイナーは、さまざまな商業施設、公共機関などを手掛けています。都市部をはじめ地方でも、彼らの作品は街の中でいま行ける・使える建築のなかで見ることができるでしょう。なかでも、インテリアデザインの先駆者的な存在が片山正通さんです。注目を集めたのは1998年前後、若者に絶大な人気を誇ったアパレルブランド「BAPE STORE」のデザイン。その後、原宿の「BAEMS T」、「NIKE原宿」、「ヒステリックグラマー」などをファッション最先端の世界観を作りだし、メイドインジャパンを海外へ発信する存在としても「UNIQLO Soho New York」などを手掛けています。
森田泰通
もうひとりの売れっ子デザイナーと言えば森田泰通さんです。女優、大地真央さんと結婚されたお相手として、その華やかな風貌を思い出される方も多いかもしれません。手掛けるデザインもその期待を裏切らずきらびやかなものが多く、”ヤンキー建築”を称されることも。日本では、2013年伊勢丹新宿本店の改装、2002年京都嵐山駅改装などを手掛けました。
まとめ
インテリアデザイナーの年収《収入》は、一般サラリーマンと比較しても同じかそれよりか低いということがわかりました。また、激務となることが多くかなり大変な仕事だということもできます。しかし、インテリアデザイナーで成功したいという目指すべきものがあれば1000万円以上という高い年収《収入》を得ることも可能でしょう。結局は、そうなるかならないかはあなた次第ですが…。