保育士試験は、受験申請をした人のうち全科目に合格するのは2〜3割ほどの試験です。科目数が多く、科目ごとに合格基準があるため、1回で全部に合格するのは簡単ではありません。ただし、合格した科目は3年間(条件によって最長5年)免除されるので、数回に分けて合格を目指すことができます。
この記事では、こども家庭庁と全国保育士養成協議会の公表情報をもとに、保育士試験の合格率、試験の内容、合格基準、日程を整理します。
保育士試験の合格率
こども家庭庁の資料によると、令和7年の保育士試験は、受験申請者54,807人に対して、全科目に合格した人は12,617人でした。
| 受験申請者数 | 54,807人 |
|---|---|
| 全科目合格者数 | 12,617人 |
| 申請者に対する割合 | 約23% |
※公表されているのは受験「申請」者数で、実際に受験した人の数ではありません。欠席した人も含まれるため、受験した人に対する合格率はこれより高くなります。
合格率が低く見える理由
- 筆記9科目すべてに合格する必要がある:1科目でも6割に届かないと、その回では資格が取れません
- 科目合格をしながら数回で合格する人が多い:1回目は一部の科目だけ合格し、次の回で残りを受ける人も多くいます
- 受験資格のハードルが低い:働きながら、子育てしながら受ける人も多く、準備が十分でないまま受ける人もいます
試験の内容と合格基準
筆記試験(9科目)
| 科目 | 満点 |
|---|---|
| 保育の心理学 | 100点 |
| 保育原理 | 100点 |
| 子ども家庭福祉 | 100点 |
| 社会福祉 | 100点 |
| 教育原理 | 50点 |
| 社会的養護 | 50点 |
| 子どもの保健 | 100点 |
| 子どもの食と栄養 | 100点 |
| 保育実習理論 | 100点 |
合格基準は、各科目の満点の6割以上です。教育原理と社会的養護は、同じ回で両方とも6割以上を取らないと合格になりません。
実技試験
筆記試験にすべて合格した人が受けられます。音楽・造形・言語の3分野から2分野を選び、各50点満点で、両方とも6割以上で合格です。
科目合格の免除
合格した科目は、合格した年を含めて3年間、試験が免除されます。保育所などで働いた場合は、最長5年まで延長できます。
受験手数料と日程
受験手数料は12,700円に事務手数料を加えた額です(クレジットカード払いで合計13,054円、コンビニ払いで12,975円)。
令和9年(2027年)の試験日程は次のとおりです。
| 筆記試験 | 実技試験 | |
|---|---|---|
| 前期 | 4月17日(土)・18日(日) | 6月27日(日) |
| 後期 | 10月23日(土)・24日(日) | 12月12日(日) |
申込期間はまだ発表されていません。前期の受験申請の詳細は2026年12月下旬ごろ、後期は2027年6月下旬ごろに掲載される予定です。最新の情報は全国保育士養成協議会の保育士試験のページで確認してください。
合格するための勉強のポイント
- 過去問を中心に勉強する:同じテーマがくり返し出題されるので、過去問で出題のパターンをつかみます
- 年2回の試験を活かして、科目を分けて受ける:働きながらなら、1回目は得意な科目に絞るのも一つの方法です
- 教育原理と社会的養護はセットで準備する:どちらか一方だけ合格しても、その回は不合格になります
- 実技は早めに分野を決めて練習する:筆記の合格発表から実技試験まで期間が短いため、筆記の勉強と並行して準備します
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保育士になる方法は、試験のほかに、保育士養成の学校を卒業するルートもあります。学校選びはこちらの記事でまとめています。
社会人や主婦(主夫)から保育士を目指す人は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ
- 令和7年の保育士試験は、申請者54,807人のうち全科目合格は12,617人(申請者の約23%)
- 筆記9科目と実技2分野、それぞれ6割以上で合格
- 合格科目は3年間(最長5年)免除されるので、数回に分けて合格を目指せる
- 令和9年は前期の筆記が4月、後期の筆記が10月

