中小企業診断士という資格を取得するためには、適切な勉強方法を把握しておくことが不可欠です。本記事では、中小企業診断士の難易度や合格率などの解説も行い、多くの方が悩む通学講座と通信講座どちらがいいのか?についても詳しく解説します。さらに、資格取得までの費用と、失敗をしない講座の選び方も解説していきます。本記事を通じて、中小企業診断士の合格を目指す方々の助けとなれば幸いです。
中小企業診断士の難易度《合格率》は!?
中小企業診断士を独学のみで取得することは難易度が高く、資格スクールや通信教育など何らかの形で勉強することが一般的です。
受験者数は、1次試験では毎年約1万4~5千人ぐらいの方が受験をして、そのうち3000名前後の方が合格をしています。合格率でいえば約20%程度の方が合格をしているようです。
また2次試験もあり、約4500人程度の方が受験をし、1次試験と同等の合格率である約20%程度の方が合格をして中小企業診断士の国家資格を取得しています。
1次試験の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2022年(令和4年度) | 17,345 | 5,019 | 28.9% |
2021年(令和3年度) | 16,057 | 5,839 | 36.4% |
2020年(令和2年度) | 11,785 | 5,005 | 42.5% |
2次試験の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2022年(令和4年度) | 8,712 | 1,625 | 18.7% |
2021年(令和3年度) | 8,757 | 1,600 | 18.3% |
2020年(令和2年度) | 6,388 | 1,174 | 18.4% |
中小企業診断士の合格するための勉強方法は通学講座・通信講座どちらがいいの?
中小企業診断士になるためには、通学講座か通信講座で勉強することになるでしょう。
双方それぞれにメリット・デメリットはあります。
果たして「合格に必要な勉強時間は?」どれくらいなのでしょうか。
平均すると1300時間だそうです。ですが人によって当然バラツキがあります。と言っても付け焼刃程度の勉強では無理なのは間違いありません。
1日で計算をすると約3時間ぐらい勉強を1年程度続けても足りないということになります。そうやって見ても長期間勉強する時間は必要なのでしっかり予定を立てましょう。
けれど、社会人にとってなかなか1日3時間を勉強に費やすというのは難しいものでやはり効率的に勉強をする方法を考えないといけなくなり、自分がどの講座を選ぶかどうかは、非常に重要なポイントなのです。
通学講座
メリット
まず講師がいてわからないところは、すぐ教えてもらえるのが何よりのメリットです。帰ってから調べてみよう、と思っても時間が経つと忘れてしまいがちなので、オススメしません。また個別を除き、教室内に同じ目標の仲間がいますので、楽しみながら時には競いながら学ぶことができます。
デメリット
通学するのに時間とお金がかかるし、講座中は予定を一切変更できないことです。講師の都合もありますから、勉強したい時にできないとストレスが溜まる方は、こちらは避けた方が良いでしょう。
通信講座
メリット
自分のペースで気兼ねなくコツコツできるのがメリットです。また特に縛られる要素がないので、自分で予定を組むことができます。
デメリット
監視されずに自由なので、人によっては怠けやすいところです。どんな計画を立てようが自由ですが、「いったん計画を立てたなら、必ず完遂させる」という気持ちがなければこちらは避けた方が良いでしょう。
そのためこちらを選ぶときは、何よりもやる気が最重要項目になるのです。自分の性格をしっかり把握し、最適な勉強方法を選びましょう。
中小企業診断士資格取得の費用
中小企業診断士になるには一次試験と二次試験のふたつの試験に合格をしなければなりません。
人気の資格でもあるため、合格率も低く試験内容から見ても、難易度は高く難しい試験といえます。
通信講座、通学講座などで受験対策をすることがおすすめで、通学講座では30万円前後、通信講座では25万円前後の費用がかかるのが一般的です。
中小企業診断士の失敗しない講座の選び方
講座でも費用の安さだけで決めてしまうと、1次試験にしか対応していない講座であったり、一度試験を受けたことのある人向けの講座であることもあるので、初めて勉強する人は気を付ける必要があります。
どの講座を選ぶかを決定するのに、費用面も大切ですが、どのようなサポート体制があるのか、通学しやすい立地にあるか、通信の場合は疑問や質問がすぐに解決できるか、などスムーズに試験勉強ができる内容かどうかを吟味する必要があります。
施設によっては教育訓練給付制度が利用できる場合もありますので該当する場合は確認しましょう。講師と教材、施設の雰囲気も学習意欲を左右するので、資料案内や見学などを利用して選ぶことがおすすめです。