メンタルヘルス・マネジメント検定は、Ⅲ種を持っていなくてもいきなりⅡ種から受験できます。受験資格に学歴・年齢などの制限はなく、どの種別からでも申し込めます。
この記事では、いきなりⅡ種を受けて合格できるのかを、公式の合格率データ・試験内容・勉強時間から整理します。Ⅱ種とⅢ種の違いや、同じ日に両方受ける「併願」についてもまとめました。
結論:いきなりⅡ種でも合格は十分ねらえる
- Ⅱ種の合格率は、ここ数年はおおむね50〜70%台で推移しています
- 出題はすべて選択式で、100点満点中70点以上で合格です
- Ⅱ種の範囲にはⅢ種(セルフケア)の内容も含まれるため、Ⅱ種の勉強をすればⅢ種の知識も身につきます
- 勉強時間の目安は30〜50時間。1日1〜2時間なら1か月ほどです
ただし、回によって合格率が50%を下回ることもあります。「Ⅲ種より少し難しい」と考えて、公式テキストと過去問で準備しておくのが安全です。
Ⅱ種とⅢ種の違い
| Ⅱ種(ラインケアコース) | Ⅲ種(セルフケアコース) | |
|---|---|---|
| 対象 | 管理職・管理監督者 | 一般社員・新入社員 |
| 目的 | 部下のメンタルヘルス対策を進める | 自分のストレスに気づき、自分でケアする |
| 試験時間 | 2時間 | 2時間 |
| 問題形式 | 選択式 | 選択式 |
| 合格基準 | 100点満点中70点以上 | 100点満点中70点以上 |
| 受験料(税込) | 7,480円 | 5,280円 |
管理職でなくても、Ⅱ種は誰でも受験できます。職場で後輩の相談を受けることが多い人や、人事・総務の仕事をしている人にもⅡ種は役に立ちます。
Ⅱ種の出題範囲
- メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
- ストレスとメンタルヘルスに関する基礎知識
- 職場環境の評価と改善の方法
- 部下からの相談への対応(話の聴き方、情報提供、助言の仕方)
- 心の不調に陥った部下への対応と、職場復帰の支援
- メンタルヘルスケアに関する法律・制度(安全配慮義務など)
Ⅲ種で学ぶ「ストレスの基礎知識」「セルフケア」の内容は、Ⅱ種の範囲にも含まれています。いきなりⅡ種を受けても、Ⅲ種の知識が抜け落ちる心配はありません。
合格率の推移(Ⅱ種・Ⅲ種)
| 回 | 実施 | Ⅱ種 | Ⅲ種 |
|---|---|---|---|
| 第34回 | 2023年3月 | 54.1% | 79.3% |
| 第35回 | 2023年11月 | 56.5% | 71.9% |
| 第36回 | 2024年3月 | 73.2% | 72.1% |
| 第37回 | 2024年11月 | 60.5% | 74.3% |
| 第38回 | 2025年3月 | 54.8% | 77.8% |
| 第39回 | 2025年11月 | 47.8% | 65.1% |
| 第40回 | 2026年3月 | 78.0% | 69.7% |
Ⅲ種はほぼ毎回70%前後で安定しています。Ⅱ種は回によって47%台から78%台まで差があり、問題の難しさに左右されやすい試験です。数字は主催団体の公表データにもとづきます。
いきなりⅡ種に必要な勉強時間
| 種別 | 勉強時間の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| Ⅲ種 | 10〜20時間 | 1〜2週間 |
| Ⅱ種 | 30〜50時間 | 1か月(1日1〜2時間) |
独学の進め方
- 公式テキストを1周読む:全体の流れをつかむことを優先し、細かい数字は後回しにします
- 過去問題集を解く:公式の過去問題集で出題のパターンをつかみます。間違えた問題はテキストに戻って確認します
- 法律・制度と数字を覚える:労働安全衛生法、ストレスチェック制度、職場復帰支援の手順などは毎回出題されます
- 過去問をもう1周:70点を安定して超えられれば、本番の準備はできています
注意したいのは、第41回(2026年11月)以降の試験は公式テキスト【第6版】に準拠して出題されることです。古い版のテキストや中古本を使うと、法改正や統計の数字が古いままになっているので、これから勉強する人は第6版を用意しましょう。
独学が不安なら通信講座も
テキストだけでは続かない人や、短期間で確実に合格したい人は、通信講座を使う方法もあります。動画講義や問題演習がセットになっていて、費用はおおむね数千円〜数万円です。独学で十分合格できる試験なので、まずは公式テキストで始めて、続かなければ講座を検討する順番がおすすめです。
Ⅱ種とⅢ種の併願もできる
Ⅱ種とⅢ種は同じ日に両方受験できます(Ⅱ種は午前、Ⅲ種は午後)。勉強内容が重なっているので、「Ⅱ種に落ちてもⅢ種は確保したい」という人には併願が向いています。
なお、11月の回はⅠ種とⅡ種の併願もできますが、Ⅰ種は11月だけの実施です。3月の回はⅡ種とⅢ種のみです。
次の試験日程(第42回)
| 試験日 | 2027年3月21日(日) |
|---|---|
| 実施種別 | Ⅱ種・Ⅲ種(Ⅰ種は実施なし) |
| 申込期間(個人) | 2027年1月22日(金)〜2月4日(木) ※コンビニ店頭での支払いは1月31日(日)まで |
| 受験料(税込) | Ⅱ種 7,480円/Ⅲ種 5,280円 |
申込期間は2週間ほどしかありません。受験を決めたら、早めに公式サイトで確認しておきましょう。最新の情報はメンタルヘルス・マネジメント検定の公式サイトで確認できます。
勉強方法をもっと詳しく
難易度別の勉強の進め方や、独学とスクールの比較は、こちらの記事でまとめています。

メンタルヘルスの知識を仕事にしたい人へ
メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場でメンタルヘルスの知識を活かすための資格です。相談を受ける側として、カウンセリングやキャリア支援を本格的に仕事にしたい人は、産業カウンセラーや心理カウンセラーの資格も検討してみてください。


働く人の仕事やキャリアの相談に乗る国家資格「キャリアコンサルタント」については、こちらの記事でまとめています。

まとめ
- メンタルヘルス・マネジメント検定は、いきなりⅡ種から受験できる
- Ⅱ種の合格率はおおむね50〜70%台。選択式で70点以上が合格
- 勉強時間の目安は30〜50時間。公式テキスト【第6版】と過去問題集で準備する
- 不安ならⅡ種とⅢ種の併願もできる
- 次の試験は2027年3月21日。申込は1月22日〜2月4日
