この記事では、銀行業務検定の受験を検討している人に、銀行業務検定がどのような資格なのか、どんな人におすすめなのか、試験までの流れ、今までの合格率などをご紹介します。
金融業界ではスタンダード資格「銀行業務検定」
「銀行業務検定試験」は、銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務に必要な実務知識および技能応用力についてその習得程度を測定することを目的とした検定試験です。
銀行・保険・証券などの金融業界にとっては必須な資格であり、銀行によっては新人研修で取得が義務付けられているという場合もある。人事査定の判断材料になるケースがある。また、一般社会人が自己啓発のために取得する場合でも資格してのメリットも大きい。銀行業務検定は総称で、内訳は22系統37種目と多岐にわたるからです。
主な種目をあげると、法務、財務、税務、外国為替、信託、証券、融資、投資信託、年金アドバイザー、保険などがある。これだけでも幅広い分野だとどんな職種の方でも活用することができる。
金融業界は規制緩和が進み、銀行、証券、保険の垣根が取り払われつつあります。そして、それぞれの金融機関はさまざまな分野に進出し競争力を高めている状態です。そのため、求められている人材も多様化してきており、銀行業務検定を取得するメリットは今後さらに大きくなってきている。試験内容も比較的簡単に入れる。2~4級に分かれており、自分のスキルに合わせたチャレンジが可能となっている。また全国220を超える試験会場で実施しているので、手軽に受験できるもの魅力です。
銀行業務検定はこんな人におすすめ!
- 金融業界でスキルアップしたい方!
- 銀行に転職や再就職したい方
- 社会保険労務士や宅地建物取引主任者、フィナンシャル・プランニング技能検定などの資格を取りたい方
受験のデータ
金融業界または銀行員には必須の資格です。銀行業務検定の受験内容を紹介します。
種別 | 民間資格 |
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受験条件 | なし |
受験料 | 2級5,250円 3級3,150円 4級2,625円 |
試験日 | 年3回(6月、10月、3月) |
受験者数 | 年間受験者数約30万人 |
教育給付金 | なし |
2級 | 3答択一付記述式10問 |
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3級 | 5答択一式(マークシート)50問 |
4級 | 3答択一式(マークシート)50問 |
銀行業務検定の合格率
合格率 | 受験者の2級25% 受験者の3級35% 受験者の4級60% |
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具体的な数字を紹介する
法務3級の難易度
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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2022年6月 | 7,255名 | 3,084名 | 42.51% |
2021年10月 | 10,644名 | 2,241名 | 21.05% |
2021年6月 | 9,562名 | 2,865名 | 29.96% |
税務3級の難易度
試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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2022年3月 | 7,281名 | 2,569名 | 35.28% |
2021年10月 | 6,168名 | 1,763名 | 28.58% |
2021年6月 | 7,744名 | 3,111名 | 40.17% |
銀行業務検定の試験までの流れ
出願
試験日 → 出願時期
6月試験 → 4月中旬
10月試験 → 9月上旬
3月試験 → 1月上旬
※銀行業務検定協会が全国で実施。インターネットや郵送での申し込み可。
試験
6月上旬
法務3級、財務2・3・4級、信託実務3級、金融経済3級、デリバティブ3級、窓口セールス3級、法人融資渉外2・3級、金融商品取引2・3級、金融リスクマネジメント2級、個人融資渉外3級
10月下旬
法務2・3・4級、税務3級、証券2・3級、フィナンシャル・アドバイザー、アシスタント・フィナンシャル・アドバイザー、預かり資産アドバイザー2級、確定拠出年金アドバイザー3級、保険販売3級、営業店管理Ⅰ・Ⅱ
3月上旬
財務3級、税務2・3・4級、外国為替2・3級、経営支援アドバイザー2級、融資管理3級、年金アドバイザー2・3・4級、投資信託2・3級
合格発表
2級 → 試験実施約2ヵ月後
3.4級 → 試験実施約1ヵ月後
まとめ
銀行業務検定は、金融業界においてスタンダードな資格として認められている資格ということがわかったと思います。また、前提として銀行業務のためにつくられた資格なので、独立などの将来性などは難しい資格で、社会保険労務士や宅地建物取引主任者、フィナンシャル・プランニング技能検定などの初めの挑戦としてはおすすめ資格といっていいでしょう。また、金融系の転職や再就職を考えている方にもおすすめの資格ではないでしょうか。