医療保育士という仕事に興味を持ち、勤めてみたいと思っている方へ。
この記事では、医療保育士の仕事内容やメリット、給料・年収、求人情報などを紹介します。また、資格取得に必要な条件や応募方法なども詳しく説明します。
医療保育士として働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
医療保育士の資格を取得するには
医療保育士とは、病院や医療機関などの院内で働く保育士さんをいいます。入院している子どもたちとコミュニケーションを取り、身心のケアを行うのが医療保育士のお仕事をなります。
必要な資格は一般的な保育士と同じく「保育士資格」になります。
保育士資格については国家試験を受ける、厚生労働省が認めた専門学校、大学などの卒業時に同時に取得するといった方法があります。
もし資格を取得するだけならば国家試験を受けるのみでもいいですが、その仕事柄保育以外にも知識が必要になる場面も多いため、関連した知識を併せて学ぶことができ実習といった形で知識を吸収することができる大学などでの取得は効率的な選択肢であると言えるでしょう。
医療保育士の仕事内容とは
医療保育士とは医療の現場で行う保育になります。例えば園児がなんらかの病気により保育園に登園できない場合は「病児保育」や「小児病棟」に託児されることになります。医療保育士はそういった子どもの身の回りのお世話や精神的なケアが主な仕事になります。
この場合、子どもの症状は様々ですので子どもに合わせた医療の知識を、もし持ち合わせていない場合でも調べる能力が必要になってきます。また、子どもは不安や精神的に不安定になっている場合も考えられますのでメンタルケアであったりカウンセリングといったコミュニケーション能力も必要と言えます。
医療保育士のメリット
医療保育専門士を取得することで、看護・医療分野に関する専門知識を身つけることができます。
医療保育士の主な勤務先である病院は、通常の保育とは異なり入院中の子供と接していきます。体が弱い子どもや体を動かせない子供など事情は様々です。そんな子供たちをいかに楽しく過ごすことが出来るかを配慮しながらサポートしていきます。
なので、一般の保育園などはそのような資格を持っている人は少ないので重宝されることでしょう。
医療保育士のスキルをしっかりとアピールをして就職・転職活動をしていくことで有利に進めることができるでしょう。
医療保育士の給料・年収は?
気になる給料事情を教えちゃいますね。やはり勤め先の医療法人大小によって異なりますが、月給でいうと20万円~30万円ぐらいではないでしょうか。年収で言うとボーナスなどを合わせると300万円~450万円くらいが平均的な給料ですね。
医療保育士のメリットとしては、医療法人に勤めるということもあり一般的な保育士よりは給料も高く福利厚生も充実しているのが特徴です。
医療的な知識も必要になってくる分大変さは大きいかもしれませんね。
求人、応募するにはどうしたらいいの?
他の職種と同じくハローワークや求人サイトでの応募になります。ただ、現状専門的に同職種を置く医療機関は広まってはいるとは言えまだまだ多くはないと言えます。
ですのでこまめに求人を日頃からチェックする以外にも例えば小児科のある医療機関に自分で問い合わせをしてみるといった方法も必要になります。
関連した資格
就業する際に知識があることはメリットといえますが単に知識だとアピールすることが難しいこともあります。そういった場合に有効なのが資格で、自分の有用性をシンプルにアピールできます。
医療保育専門士
2007年に誕生した、日本医療保育学会が発行している資格で、受講条件を満たす人が認定研修会に参加し要件を満たすことで認定を受けることができます。
受講条件
・保育士資格を持っている
・病院、診療所、病児(後)保育室、障害児支援施設や乳児院などで1年以上常勤している、または年間150日以上&2年以上保育経験がある。
・日本医療保育学会の正会員で、1年以上の会員歴がある
こちらは保育を行う者の中でも特に専門性が高いと認定された場合に取得することができます。その取得には医療保育士としての実務の経験が1年以上、日本医療保育学会会員である、講習および論文審査が必要になります。
保健児童ソーシャルワーカー
一般社団法人医療教育協会が発行する資格で、いじめや不登校など様々な問題を抱えた子どもをサポートするための資格となり、取得には試験を受ける必要があります。
いじめや虐待、不登校など厳しい状況下にある子どもたちを支援する仕事となります。
試験方法・取得方法
協会が指定した大学・短期大学・専門学校に通い、専門知識を学び、年に2回(11月、1月)行われる保健児童ソーシャルワーカー試験に合格することで資格を取得することが可能です。※登録料1万円の費用がかかるようです。
まとめ
医療保育士は、医療の知識をもった保育士のことで病棟に勤務となります。療養中の子どもの保育をサポートするある意味特殊な職業といえるでしょう。ただ、療養中の子供たちにとっては大切な存在で入院生活の支援や心のケアを担うお仕事となります。